シェンクワン県

謎の遺跡群が広がる、シェンクワン県

平均海抜が約1000メートルの高原にあるシェンクワン県は、西はルアンパバーン県、東はベトナムに接しています。東南アジアにありながら、冬には気温5度を下回ることがあるシェンクワンには松の木が生え、6~8月は松茸が採れることでも有名です。広大な稲作地帯や、草原に放牧されている牛や馬、遠くまで続く山の稜線を見ていると、まるで北海道にいるようなどこか親近感のわく景色が広がっています。

観光の目玉は、400基を超える巨大な石壺が並ぶ「トンハイヒン」。現在では「ジャール平原」の名前で親しまれている遺跡群は、2018年にはユネスコの世界遺産に登録されると言われており、ラオス観光地の中で、今もっとも注目度が高い場所です。

ルアンパバーンからのアクセス:
ルアンパバーン南バスターミナルから、ミニバンで約6時間。大型バスで約9時間。飛行機は週3便、Lao Skywayが就航しています。

シェンクワン県の見どころ

シェンクワンの旅は、県都のポンサワンに宿泊して、2泊3日で観光地を周るのがおすすめです。

【1日目】

1.トンハイヒン/ジャール平原

のどかな平原に突如として現れる、無数の巨大な石壺。いつ誰が何の目的で造ったのか、今だにその謎がはっきりとは解明されていません。現在は1500年~2000年前に、古代モン・クメール族が棺として埋葬に使ったという説が有力ですが、何千年も昔に、重さ何トンもする巨大な石をどのように運搬したのかも、未だ明らかになってはいません。実際に壺の前に足を運ぶと、大人がすっぽりと隠れるくらいの大きさに驚くことでしょう。石壺は広大な地域に点在しており、現在はサイト1~3まで旅行者に公開されています。

トンハイヒンの魅力は、その歴史的なミステリー要素もさることながら、敷地から見渡せる、フォトジェニックな美しい風景。サイト1~3には、高原、森林など、それぞ全く異なる風景が広がるので、すべてに足を運んでも色々な景色が楽しめるでしょう。
 
 

アクセス

県都ポンサワンの町から一番近いサイト1まで、トゥクトゥクで約15分。トゥクトゥクをチャーターして個人で行くこともできますが、現地の旅行会社を通じてガイドと一緒に回るのが望ましいです。個人で行く場合は、敷地までの道中の検問所でパスポートの提示を求められる場合があります。

※ジャール平原の小道には、所々に「立入り禁止」の看板が立っています。不発弾が今も残されている危険区域には立ち寄らないで下さい。

2.ムアン・クーン(クーン郡)

 

シェンクワンを語る上で避けることができないのが、1960年代~70年代のベトナム戦争。東をベトナム国境に接しているシェンクワンは、同様に甚大な被害を受けました。ムアン・クーンは、1968年の空爆により町が全壊するまで、シェンクワン県の県都として栄えた町。空爆を受けるまでの町は、コロニアル様式の建物が並び、ルアンパバーンを凌ぐ美しさとも言われていましたが、ポンサワンに県都が移された現在では、のどかな田舎町となっています。

そんなムアン・クーンの町にある寺院 ワット・ピアワットの石仏は、戦争の悲劇を後世に伝えるため、爆撃で崩れかけた状態のまま保存されています。仏像を囲っていた本堂はほぼ破壊され、残された柱がその壮絶さを物語っています。また町役場の敷地内には、爆撃を受けた旧フランス病院跡も残されています。さらに、タート・フン仏塔とタート・チョンペット仏塔のある丘の上からは、ムアン・クーンの町を見渡すことができます。  

 

アクセス

町の中心地から南西に約35km。トンハイヒンを巡るツアーで訪れるのが一般的です。


【2日目】

3.ムアンカムの温泉

シェンクワン県には旅行者が楽しめる温泉が2つあります。
温泉を気軽に楽しむなら、入場料のみで利用できる川沿いの露店風呂(ボーノイ温泉)へ。露店風呂からはラオスならではの山と川の美しい眺めが楽しめ、時間を忘れていつまでも浸かってしまいます。また近くには、個室で温泉が楽しめるナムホーン・リゾート(ボーニャイ温泉)があり、日帰り、宿泊どちらにも対応しています。

アクセス

ポンサワンの町から北東方面に車で約60分。トゥクトゥクのチャーターか、レンタルバイクで行くのが便利です。

4.モン族の村

ポンサワンの町からムアンクンに向かう途中にあるノーンペット村は、モン族が暮らす村。水曜日と日曜日には大きな朝市が開かれます。村では、裸足でサッカーを楽しむ子ども達に出会ったり、刀鍛冶や織物、裁縫など、伝統的な暮らしを営む人々の暮らしぶりを見ることができます。

 

アクセス

ムアンクンの温泉、タム・ピウ洞窟へ向かう道中にあります。ツアー会社のプランで現地ガイドと一緒に訪問するのがおすすめです。

5.タム・ピウ洞窟

 

タム・ピウ洞窟は、ベトナム戦争時に爆撃により437人の命が一瞬で奪われた悲劇の洞窟。現在は、戦争の悲劇を後世に伝えるために、慰霊碑と共に一般に公開されています。その他にムアンクンへの旅では、爆弾からとれる鉄を材料にしたスプーンを販売しているナーピア村(通称 スプーンビレッジ)に立ち寄ることもできます。

シェンクワン県のお祭り

モン族の新年のお祭り

 

モン族が多く暮らすシェンクワン県では、毎年11月中旬から12月にかけて、新年を祝うお祭りが開催されます。カラフルな民族衣装に身を包んだモン族の人々が、ラオス国内だけではなく、タイやアメリカなど、国外からも大勢参加します。

会場となるのは、ポンサワンの町の郊外に設けられる特設会場。中でも、モン族伝統の闘牛は一番盛り上がります。会場ではその他に、モン族による歌や踊りなどが披露され、モン族の人々の伝統文化に触れることができます。