仏教信仰の中心地
ラオス人の仏教信仰の中心地として、ルアンパバーンには、国内でも有数の美しさを誇り、深く崇められている寺院が数多く点在しています。寺院は「ワット」と呼ばれる僧院を併設していて、僧侶や仏教を信仰する人々の修行や教育の場としての中心的役割も果たしています。
中心地や郊外にある寺院は、ルアンパバーン県外からやってくる僧侶や修行僧の家としても機能しています。寺院は各村の中心的存在になっていて、ラオスでは各村に必ず一つ寺院があり、村の名前は寺院の名にちなんでつけられることが多いです。
村とお寺の関係に目を向けると、歴史を垣間見ることもできます。現在の町には、かつては隣り同士だった村が何世紀にも渡って敷地を拡大していくにつれて合併し、一つの村として存在している場所もあります。村へ行くと、一つの寺院の中に複数の寺院の仏像や仏塔が祀られているのを目にすることができるでしょう。こうした村々は、それぞれのアイデンティティを残しながら合併されてきました。
現在でも寺院は、公的にも私的にも、仏教のお祭りや日々執り行われる儀式の中心的な存在として、地元の人々の生活に深く関わっています。寺院は信仰のための場所としてだけではなく、与え、共有し、祝い、学ぶための場所としても存在しています。
ルアンパバーンの町を歩けば、さまざまな世代の僧侶や修行僧を目にすることでしょう。若い修行僧の中には、自身や家族のために徳を積むだけではなく、質の高い教育(しばしば英語教育を含んでいます)を無料で受ける目的で寺院で暮らし修行に励む者もいます。早朝の托鉢を見学するか、寺院に直接足を運ぶと、僧侶や修行僧の修行の様子を見学することができます。
※寺院を訪れる際は、適切な服装でお願いします。(詳細はこちら)